児童文学の部屋

人生を肯定してくれる、それが児童文学

自分が何者であるか、わからなくなったときの処方箋


1、まず、晴れた日の午後に図書館に行きましょう。
2、好きな絵本を最低3冊選んでみましょう。
3、選んだ本に共通する点は何か、探してみましょう。
4、その、共通するもの、があなたの探していた答えです。




いい本というのは、テーマなんて存在しないらしいから
あくまでも主観的なものなのかもしれないけど


そんな日におすすめなのが
レオ・レオニ作:「じぶんだけのいろ」という作品だ

主人公のカメレオンは、周りの色に合わせて変化する
でも、自分の本当の色ってなんなんだろう、
カメレオンはじぶんだけのいろを探しに行く
そして、最後に彼が見つけた答えとは・・・?

とても薄い本なのだが、考えさせる作品。

大人の見方をしてしまえば、自分の色というのは主に
人種のことを指しているのだと思う。
それは、スイミーにも共通しているものだし
特に米国では、このような話が多い

しかし、そうやって、文化的に、または哲学的に読むのも楽しいけれど
読後、真っ先に、そう思ってしまうのは、少し悲しいことだと思う

絵本への礼儀としては、やはり、素直に楽しく、というのが第一なのだろうから


  1. 2009/05/24() 04:25:47|
  2. ̤ʬ
  3. | Trackbacks:0
  4. | Comments:0

上手な絵とうまい絵

大人になっちゃうと、どうしても上手な絵がすごいってことになってしまう

だから、とある雑誌でにしまきかやこさんのインタビューを見たときは、尊敬の念に打たれた
にしまきかやこさん、というと、「わたしのワンピース」でおなじみの絵本作家だ
主人公のうさぎの女の子が真っ白なワンピースをつくっている表紙を
覚えている人も多いだろう


しかしこれが、正直、お世辞にも上手な絵ではないのである
ペンで書いたのかなぁ、という線はがたがた、
色塗りの後もしっかりのこっている
一見子供の絵のようだ

彼女がこのような画風で作品を書いたとき、周囲の人からはなかなか
賛同を得られなかったそうだ。
でも、にしまきさんは、やめなかった。
なぜなら、この本は子供たちのために書いたのだから

もちろん、彼女は美術を学んできた人だから、いくらでも上手な絵を書けるはずだ
それを、周囲から非難されながらも、子供のために描くということは
簡単なことではないはず。

そして、彼女の意志は子供たちにしっかりとどいた
その証拠に、「わたしのワンピース」は多くのファンを獲得したベストセラーとなったのである

もちろん、画力はあるにこしたことはないし、何より魅力あるお話を作る能力は必要だ
しかし、子供たちの心と、どれだけまっすぐにつながっていられるか
これが、絵本作家に重要な資質なのではないだろうか

そんなことを、ぼんやり思いながら
たまには子供のように絵を描いてみることにする


  1. 2009/05/20() 22:17:42|
  2. ̤ʬ
  3. | Trackbacks:0
  4. | Comments:0

はじまりの言葉に変えて

15歳までは本の虫だった。
16歳からは、本好きになった。
17歳からは、たしなむ程度。
18歳からは・・・・


本の虫、と呼ばれたことのある人ならわかると思うが、
本というのは一種の麻薬だ
もしくは、読書家が本狂いという、一種の病気なのか


私は、というと、上にあるように、だんだんと、本の魔力が効かなくなってきた
もう、子供のように、純粋には読めない
悲しいことだ。



先日久々に、地元の図書館で、児童書コーナーの前に立ってみた

懐かしい顔ぶれに、思わずページを繰ってみると
そこには、郷愁をさそうもの、童心に変えらせてくれるもの、
こんな話だったのか、と驚かされるもの、様々である


大人の児童文学には、子供には味わえない楽しみがある
大きくなった手には不釣り合いな装丁が、くすぐったい。
しかし、それと同時に、あの頃には戻れなのだという事実は、
ちくりと胸を刺すのである。

  1. 2009/05/20() 08:56:00|
  2. ̤ʬ
  3. | Trackbacks:0
  4. | Comments:0