児童文学の部屋

人生を肯定してくれる、それが児童文学

上手な絵とうまい絵

大人になっちゃうと、どうしても上手な絵がすごいってことになってしまう

だから、とある雑誌でにしまきかやこさんのインタビューを見たときは、尊敬の念に打たれた
にしまきかやこさん、というと、「わたしのワンピース」でおなじみの絵本作家だ
主人公のうさぎの女の子が真っ白なワンピースをつくっている表紙を
覚えている人も多いだろう


しかしこれが、正直、お世辞にも上手な絵ではないのである
ペンで書いたのかなぁ、という線はがたがた、
色塗りの後もしっかりのこっている
一見子供の絵のようだ

彼女がこのような画風で作品を書いたとき、周囲の人からはなかなか
賛同を得られなかったそうだ。
でも、にしまきさんは、やめなかった。
なぜなら、この本は子供たちのために書いたのだから

もちろん、彼女は美術を学んできた人だから、いくらでも上手な絵を書けるはずだ
それを、周囲から非難されながらも、子供のために描くということは
簡単なことではないはず。

そして、彼女の意志は子供たちにしっかりとどいた
その証拠に、「わたしのワンピース」は多くのファンを獲得したベストセラーとなったのである

もちろん、画力はあるにこしたことはないし、何より魅力あるお話を作る能力は必要だ
しかし、子供たちの心と、どれだけまっすぐにつながっていられるか
これが、絵本作家に重要な資質なのではないだろうか

そんなことを、ぼんやり思いながら
たまには子供のように絵を描いてみることにする


  1. 2009/05/20() 22:17:42|
  2. ̤ʬ
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